+++ Autodesk University Japan 2006 Report +++
MaxScript "ドラッグ&ドロップで作るMacroScript "
MaxScriptはチョッと難しいけど独自のツールを作ってみたい。
もっと簡単に出来ないものか?
そんな時にドラック&ドロップでちょっとした便利なツールが作り出せます。
ここでは、UVWアンラップで頂点、エッジを縦または横に一発でそろえるMacroScriptの作り方を紹介します。
一度自分で試すと、3dsMaxがどのように動いているのかが分かってきて色々応用ができるようになると思います。

@まずはリスナーを立ち上げる。

メインメニュー→MaxScript→MaxScriptリスナーからリスナーを立ち上げる
ショートカットはF11です

こんな感じでMaxScriptリスナーが立ち上がる
ピンクの領域がユーザーが行った動作をScriptとして次々に表示します。
下の白い部分はユーザー自身がScriptを実行させる領域ですが、今回は使用しません。
Aとりあえず動かしてみる

まずはリスナーのマクロレコーダー→使用可能にするにチェックをする
これでユーザーが行った動作がピンクの領域に 表示されます。


モデルをセレクトしたり、モディファイヤに入ったりするとScriptが次々に現れます。
表示を消したい時はピンクの領域にカーソルを持って行き、Ctr+Dで消えます。
Bドラック&ドロップでカスタムのボタンを作る

はじめに、ドラッグ先のツールバーを作っておきます。
メインメニューのカスタマイズ→ユーザーインターフェイスをカスタマイズ→ツールバーで新規にツールバーを作成


↑こんな感じでツールバーが出来ます。ここにドラッグ&ドロップでボタンを作ります。

それではMacroScriptを実際に作っていきます。

UVWアンラップで頂点を縦又は横に整列させる時、頂点を選んでスケールをかけます。それを記録させボタンにする作業を行います。

UVWアンラップを開き頂点を選択して横方向のみスケールにスケールをかけます。
リスナーには次々とScriptが表示されるので、スケールをかける直前にCtr+Dで表示を消しておくと分かりやすい。


頂点にスケールをかけた状態(右)。完全に整列してませんがとりあえずこのままでOKです。

リスナーを見てみます。
このようになっているはずです。
この1行のScriptを選択しドラッグ&ドロップでツールバーに入れます。

この1行のScriptを選択しドラッグ&ドロップでツールバーに入れます。


↑こんな感じで1行を選択し、ツールバーめがけてドラッグ&ドロップするとボタンが現れます。

これでオリジナルのツールボタンが出来ました。
とりあえずこれで、他の頂点を選んでボタンを押すと頂点のスケールがかかります。

Cボタンの概観を変える。

このままでは何のボタンか良くわからないので、概観を変えます。



ボタンを右クリック→ボタンの概観を編集を選ぶ




テキストボタン→ラベル"縦揃え"など好きな名前にしておく









ボタンが 分かりやすくなりました。

DScriptを編集する
最後にScriptを編集します。
今のままでは完全に垂直に頂点が並ばないのでScriptを書き換えて修正します。
ボタンを右クリック→マクロスクリプトを編集を選ぶ


0.0594884の部分がスケールの値なのでこれを0にします。
注意! 0.0594884の右の1はそのままにしておきます。
    数字、スペースなど半角で入力してください。



パラメータを変えたら、ファイル→すべてを評価(Ctr+E)をして保存します。

これで、頂点が完全に縦に揃うツールボタンが完成しました。

 

 

 

←真っ直ぐ揃ってます。








ちなみに先ほどそのままにしておいたに変えると横揃えのスクリプトが出来ます。

$.modifiers[#unwrap_uvw].unwrap2.ScaleSelectedCenter 0 2

1は横にスケール、2は縦にスケールという事になります

最後に


ドラッグ&ドロップで作ったMacroScriptはファイルに保存されていきます。
保存先は
Autodesk\3dsMax8\UI\MacroScriptsの中に
DragAndDrop-Macro**.mcrとして保存されます。


今回のスクリプトはモディファイヤの階層の判断はしない為、2つ以上UVWアンラップがある場合一番上のアンラップのみ動作するScriptになります。

←こんな感じで2つUVWアンラップがあると、下のスタックのUVWアンラップではスクリプトは実行されません。








←AUのセッションで使っていたポジションリセットのスクリプトはこんな感じです。


MacroScriptやCategoryに好きな名前に変えておくと
ユーサーインタフェースをカスタマイズ→ツールバー→カテゴリの中にその名前が現れます。 (ちょっと嬉しい感じになります)





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